死に神と俺





殺すって、神様が言うことじゃねえだろ!つうかそんな軽い理由でいいのかよ。



「てめぇは、ジジイが作り上げた世界じゃすげえ希少価値が低いらしい。自分を犠牲にしてまで相手を想う気持ち、に興味があるんだと」


「希少価値、か…」


「だからてめぇは本当なら死ななきゃならねえが、そんな『奇跡』を起こせたら生かしてやる」


「………わ、わかった」



少女は俺の頬に手を添えると、にやりと笑う。



「まあ、精々頑張れよ」



その声と同時に、視界が歪んで真っ白になった。






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2011/04/19/
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