死に神と俺
おい、おい!優人!!てめぇ起きやがれ!!勝手に死んだら殺す!!……うぅ、死ぬなよ!!
うるせーな、男の泣き声で目覚めるなんて最低だ。死んだら殺すってなんだよ、意味わかんねえよ。布団に顔埋めて泣いてたのは卓也だった。
「…うるせーよ」
「は、…優人…?」
「泣くな、気持ち悪いから」
「てめぇ!ふざけんな!!」
思い切り胸倉を捕まれて、体を揺さぶられる。怪我人になんて仕打ちだよ、…とりあえず力が入らない手で、卓也の肩を掴む。
「心配してくれたんだろ、ありがとう」
「う、うるせー馬鹿!」
.