死に神と俺
前途多難過ぎてくじけそうです
入院して3日目、俺は頭を抱えていた。いや、まじで頭が痛いとかじゃねえよ。
そうじゃなくて、このままじゃ俺死ぬ。
「いや、一度死を覚悟したが、…両想いにならなきゃ死ぬとか、一回チャンスもらえたからとりあえず生きてぇし…」
ぶつぶつ言いながら、トイレまでの廊下を点滴引きながら歩く。
そこを見渡せば、看護婦やら包帯巻いた人や車椅子の人、…この人達もこうなる『運命』だったのか?なんだかそう考えると、ここにいるはずじゃない俺が、なんだかなんだか不公平で、狡い気がして。
「…早く病室戻ろ」
とりあえず今は、死なないで済む打開策を考えねえと。
病室の扉を開けば、俺のベットの横の椅子に座る制服姿が見えた。
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