両手にピストル、
目覚まし時計は、銃声で。
ドォン・・・・
爆音が響き渡る、旧第2倉庫。
腹からは血が吹き出て
目はカッと、見開いている。
小さく響くうめき声は
段々小さな物になっていき
・・・・男は、それでも必死に立ちながら
―――フラフラと、まぁそれは情けなく―――
震えながらも声を上げようとしている。
紅がにじむ腹をぎゅっと押さえて。
男の姿という物は、情けなく、死ぬ直前のかげろうのように
弱々しいのだけれどそれでも、目・・瞳だけはこちらに鋭く向けていた。
「・・・・・ぅっ・・・はぁ」
男の着た、柄物のTシャツの腹の部分に染まる紅がどんどんひろがっているのが分かる。アタシはサラッと、自慢のブロンドを靡かせた後。
「面白いわね、後どれくらい『もつ』のかしら?」