13月32日と25時の昼夜
蓋を開けて、恐る恐る中を覗き込んだが、真っ暗で何も見えなかった。叩いても揺すっても、何の反応もない。
そこでアクは躊躇いもなく、壺の中に腕を入れた。
ところが、中には何も入っておらず、鬼の形相でタルを睨んだ。
「大蛇なんて入ってないじゃないか! 嘘つきめ!」
* * * * *
次の日、アクが帰宅しなかったのを心配して、チャリがタルの家を訪ねてきた。
「昨日、ここにアクが来たと思うのですが」
「ええ、来ましたよ」
「彼はどこに?」
「大蛇を探す旅に出ると言って、去って行かれましたが」
「なるほど、あのアクが大蛇探しに夢中になるなんて。タルさんの大蛇は、さぞ立派なのでしょうな。私にも一つ、見せてはくれませんか」
「ええ、どうぞ」
タルは壺を差し出した。チャリも昨日アクがしたように壺の中を覗き、次に手を入れ、残念そうにタルを見た。
「何も入ってないではありませんか」
そこでアクは躊躇いもなく、壺の中に腕を入れた。
ところが、中には何も入っておらず、鬼の形相でタルを睨んだ。
「大蛇なんて入ってないじゃないか! 嘘つきめ!」
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次の日、アクが帰宅しなかったのを心配して、チャリがタルの家を訪ねてきた。
「昨日、ここにアクが来たと思うのですが」
「ええ、来ましたよ」
「彼はどこに?」
「大蛇を探す旅に出ると言って、去って行かれましたが」
「なるほど、あのアクが大蛇探しに夢中になるなんて。タルさんの大蛇は、さぞ立派なのでしょうな。私にも一つ、見せてはくれませんか」
「ええ、どうぞ」
タルは壺を差し出した。チャリも昨日アクがしたように壺の中を覗き、次に手を入れ、残念そうにタルを見た。
「何も入ってないではありませんか」