Train The Dream
ガタンゴトン
ガタンゴトン
列車の音
緑と反対側に広がるエメラルドが濁ったような海
そんな街に生まれた私は千沙(ちさ)。
まだ、真新しい紺の制服を着ていて膝丈だったスカートを少し短くして、髪は肩につくくらいのストレート。
そこら辺にいるごく普通の田舎の高校生
「朝早かったし、寝よっかな……」
何故か私は、休みの日なのにも関わらず学校に行かなければならない。
先生なんで休みなのにも関わらず呼び出したんだろう?
まあ、いいや
そんなん学校着いてから考えればいいし
外はいい景色だし、寝よっかな
……あれ?
いつもの景色違うような気がする
外を再びみるとやはり間違えてた
どうしよー
行く方向間違えちゃった
このまま降りるのは気が引けるし
もういいや!
次の駅につくまで寝とこうかな
私は回りの目を気にすることなくボックス席に寝転がった。
みごと2分後には、爆睡したとは……