。+°俺様オオカミ°+。



 「ぁっ、美聖先輩の声がここからぁ♪」

 ドアが開くと同時に私の唇に温かいものが触れた。

 「み、美聖…先輩…?」

 私は、言葉を失う。

 「お前、邪魔」

 そう言ってもう一度私の唇に稀龍の唇を重ねた。

 「んっ」

 押してもなかなか動かない稀龍。

 男なんだって感じる。

 「ヒドイ!!」

 優華ちゃんは泣いて走って行った。

 「稀、龍!」

 やっと離れた稀龍。

 「なにすんのよぉっ!!」

 自然と涙が頬に伝う。




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