。+°俺様オオカミ°+。




 「そんなに嫌だったのかよ」

 眉間にしわを寄せる。

 「…っ」

 今私は稀龍にキスされて嫌だった…?

 心の隅に優花ちゃんへの罪悪感と稀龍の愛が欲しいって気持ち。

 この二つを抱いていた。

 私って…稀龍が好きなの…?

 「ま、嫌だったとしても俺は謝らねぇぜ」

 こんなときでもドSの稀龍。

 「お前は俺のもんだから」

 そう言い残して教室を後にした。

 ‘お前は俺のもんだから’

 この言葉が頭の中でずっとリピートされていた。



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