。+°俺様オオカミ°+。
あれ?
教室の雰囲気がいつもと違う。
「皆どうしたのかな?」
「お前教室居んな」
稀龍が外に出そうとする。
「なんで?」
理解できない私はつっ立ったまま。
「いいから」
「だからなんで!?」
腕を掴んだ稀龍の手を振り払ったとき黒板に何か書かれていることに気付いた。
「な…に…あれ…」
『宇都宮美聖は泥棒猫!』
『近づくと彼氏がとられる危険性あり!!』
『可愛いのをいいことにいろんな男を振り回し!?』
『協力するふりしてホントは付き合ってた!!』
黒板には嘘の一つ一つが大きな文字で書かれていた。