。+°俺様オオカミ°+。


 「だから来んなって言ったろ」

 力なく座り込む私を抱えて教室を出た。

 「稀…龍…私って…悪い子なのかな…」

 次から次へと涙が溢れる。

 「あ?お前はなんも悪くねぇよ」

 優しく頭を撫でる。

 「優華って奴だな」

 この話をしたのは確かに優華ちゃんだろう…。

 「もしもし俺だけど?頼みがあんだけど」

 一通り説明をした稀龍は携帯を閉じた。

 「今呼んだから」

 へ?

 呼んだ?誰を?なんのために?



< 34 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop