。+°俺様オオカミ°+。


 「俺が洗ってやるよ」

 そう言ってお湯をかけ始める。

 洗ってもらっているトキ稀龍はいつから私を好きになったのか、杞憂ちゃんは何者なのか、こんなことを考えていた。

 「次は、美聖の番」

 そう言った稀龍は椅子に座る。

 「あと、これ」

 手渡されたのは…、

 「稀龍可愛い!!」

 笑ってしまった。

 子供のころから愛用しているシャンプーハットを手渡されたら笑いを堪えれるはずがない。

 「うっせ」

 顔を赤くして早くしろとうながす。

 ホントに可愛いんだから!!

 これじゃモテるに決まってるなぁ。

 私じゃ不釣り合いだよ…。



 初めてのお風呂は恥ずかしかったけどすごく楽しかった。


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