。+°俺様オオカミ°+。
「意外と話の分かる子だったのね」
笑いながら私を見下す。
「私もう稀龍と別れたから安心して?
稀龍には近寄らない。絶対に。
だから大切な人を傷つけないで……」
「自分を犠牲にってやつ?
見てて笑えてくるわね。ま、ホントに近づかないのね?」
「約束…します」
そりゃずっと一緒に居たいけど、このままじゃダメなんだよね…。
「よかった。じゃあ今日からはあのブス女へのイジメも止めましょ」
ブス…女?
「美羽とかいったかしら、忍耐力がありすぎて困っちゃうわ」
美羽にも嫌がらせをしてたの…?
「美羽はブスじゃないもん!」
涙で杞憂ちゃんの顔が見えない。
でも、はっきりと笑ったのが分かった。