。+°俺様オオカミ°+。




 「珱斗っ!!」

 病院についてすぐ美羽は珱斗に抱き着いた。

 「美羽」

 「珱斗…私のせいでホントにごめん」

 私は深く頭を下げた。

 「いやいや、美聖は悪くねぇから。

 俺が注意不足だっただけ」

 私の頭をポンポンと撫でる。

 「珱斗!」

 走って病室に入ってきたのは稀龍。

 「おう久しぶり」

 「久しぶりじゃねぇよボケ」

 「ボケはひどくないか?」

 稀龍と珱斗はしばらくバカ話をしていた。

 「あのさ…、二人にしてくんね?」

 珱斗が申し訳なさそうに言う。

 「あ、うん。また明日ね?」

 美羽に手を振って病室を出た。



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