君だけのもの。
「はい、海到着〜!
どうせお前らかっぷるは
いちゃこくんだろ?!
好きにしやがれこのやろー!!!」
そういって大声で
嘆いているのは恭平。
この中で一番のやらかしで
小柄ですばしっこいお調子者だ。
加奈を見ると
もう陸と遠くのほうまで
歩いていた。
「んじゃお言葉に甘えて
失礼しまぁーす♪」
「くっそ!りお!
おめーあとで覚えてろよ!」
「りお、あっちいこうぜ」
「うん!」
「おい聞けし!!」
後ろでうるさい恭平を
しかとして展望台のほうへ
向かった。