君だけのもの。

変化








「最近しゅんとはどうなのよ〜?!

なんか最近しゅん見なくない?
集まりにも来ないしさあ」



「うん…
仕事忙しいんじゃない?

連絡も取ってないから
わかんない!

むしろ生きてんのかな
みたいなっ(笑)」



「あはは!慣れないことして
過労死してたらうけるよねっ」



「いやまぢその冗談
笑えないって!」




…あれから一月が経った。


会えない分メールか電話は
一日一回は入ってたのに

ここ2週間ぱったりと
途絶えた。



きっと忙しいんだろう。
わかってる。



でも声が聞けないだけで
こんなにも不安になる。



あいたいよ…しゅん…




「りーおっ

大丈夫だよ〜

加奈だってついてる!


飽きられたかもとか
絶対そんなことないって!」



「何で考えてることわかったの?!」



「顔に書いてある。

もうすぐ受験だって終わるじゃん!
そしたらみんなでぱーっと呑も!」



「そだよね…

うんっありがと元気でた!
よっしゃ呑むぜー!」



「朝まで付き合うよ〜♪」



…でもなんだろう。
この胸の奥でざわざわする何かは。



でも加奈の高い奇声に
近いような声で掻き消された。



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