君だけのもの。




「流れ星だあっ!」



ふと見上げると
たくさんの流れ星が流れてる。



「龍斗、暗いんだから
そんなにはしゃいだら転ぶわよ〜」



「まま、これが流星群?」


「そうだよ。
早くお願いしないと
お星様なくなっちゃうよ〜」


「え〜!早くしなきゃ!
えっとえっと…」




龍斗が目を閉じる。


私も目を閉じた。



願うのはただひとつ。




「龍斗」




――――……今日も
あなたの名前を呼ぶよ。




「龍斗がずっと…

幸せでありますように」




――――……ずっと…ずっと
いつまでも。






< 2 / 23 >

この作品をシェア

pagetop