君だけのもの。




「実際さー金なくても
生きていけるよね〜」



「ね!お腹すいたら
どっかからパクってくれば
いくらでも食えるしさ〜

まぢ働く意味だべ〜」



「確かに(笑)」



「でもそれでりお、
この前マッポに
パクられてますけどね〜♪」



「ちょ、うるさいなあ!
黙って!(笑)」



「それでついに親に追い出されて
いま家ないんでしょ?
まぢ馬鹿じゃん〜!」



「馬鹿でも生きてる〜♪」



両手でがっつりピースして
見せた。



「あははは!

りお見てたら生きる勇気わいてくるわ!」


明るい茶色に
ショートの巻髪が似合う
この失礼な奴は

安斎 加奈。


同じ高校行ってたけど
私と同じ様に辞めた友達。


家のない私に
夜中いつも付き合ってくれる
いわゆる親友だ。



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