その透き通る手で

「あー、清といると楽しいなー。ずっといられたらいいのにな」


まるで心を読まれたみたい――ううん、心が通じ合ったみたいに同じことを思って、レンはそれを言葉にしてくれた。



ずっといられたらいいのに。

わたしだっておんなじ気持ちだよ?


まだ三回しか会ったことがなくて、合わせても一時間ないくらいしか話す時間がなかったけど、

もっとレンと一緒にいたい。

もっともっとレンのことを知りたいよ。



「ここ? もう着いちゃったな」

「上がってく? お茶か何か飲んで行ったら?」


 自分で言って、その提案に驚いた。
 家族はとっくに帰ってきてるし、夕食時。そんな時間に男の子を家に招こうだなんて!

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