その透き通る手で

「優しい清のことだから、俺の方が辛いって思ってくれてるだろうけど、俺は思ったより平気。
……多分、こうやって何度も清と会って話をしたのも、清が俺にとって特別だったからだと思う。
神様が、その特別な清と最後に会わせてくれたのかなって考えたらさ、俺って結構幸せな最期を迎えられたんだなーって」

「最後なんて……勝手に決めないでよ、レンの馬鹿っ!」

「……清?」


 いささか驚いたように、レンはぱちくりと瞳を瞬かせた。

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