雪姫〜雪のような純白の姫〜
第三物語
あのお兄様の長い説教から一週間が過ぎた頃。
雪はあれから一度も城下へ行けずにいた。
「ああもう!!
お兄様のせいで城下にいけないじゃないの!!!
毎日が暇で暇でしょうがないじゃない!!!!」
「姫様。そんなことをおっしゃらないでくださいな。
わたくしめも姫様のお味方致したいのですかが、なにせ若様がお許しになられないのです。
しばし辛抱してください」
菊になだめられている私・・・
もはやここまで来ると菊を使ってもどうにもならないんです・・・
本当に困ったもんです。