異常女
「ねえ智美さん、教頭の車も教頭もあんなふうにするんでしょ?」
あたしが無邪気に聞く。
一見可愛い子供の問いかけだが、内容を知ってしまえば可愛いなんてものではないだろう。
「頼むっっっ!!俺とこの車だけはやめてくれ!!俺が悪かった。この罪は一生かけても償うから!!警察にも自首する!!だから!!」
「……それじゃあ、ダメなんだよねぇ……」
智美さんは火の付いた煙草を教頭の車に投げつけた。
たったそれだけなのにこの燃えようはすごい。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!助けてくれぇ!!あああああっ……」
教頭の声は火が小さくなるのと共に小さくなっていた。
リベンジ終了、っと。