てめぇなんか…知るか!!

「あれだって、俺が流れでしたみたいなもんやし…」

ピクッ

「あ?」

テツの眉が、少し動いた。
流れ…だと…?

眠気は一気に覚めた。

あのテツの初ちゅーが、流れだと…?
自分がしたいからじゃなく、ムードつまり雰囲気に呑まれたって言いてーのか。

ザ・ケ・ン・ナッ…!マジで(怒)

「…榛」

「…?なん?」

ヘラッとしてんじゃねーぞ、ダァホ!!
何首傾げてやがんだ、気色わりぃ…
てめぇなんか…
てめぇなんか……!!

「てめぇなんか…知るか!!どっか行け!!」

「なっ…」

テツは布団を頭から被り、榛を視界から消した。

暫く経って、

ガラガラガラ

榛は何も言わずに出て行った。



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