てめぇなんか…知るか!!

周りを見渡してみると、

「なっ…!!」

榛は、給水タンクの上に胡座をかいて座っていた。

「絶対、炬哲がここに来る思た。せやから待っとったんや」

は?何の為に…?

「なんや勘違いさせてるみたいやからな」

はぁ?勘違い??

流れでちゅーだろ…?
ムードと雰囲気とノリだろ…?

「ちゅーは、流れや。ムードとか雰囲気とか。してえぇかなーって思て。でも、したかったんは俺の意思や」

「……ただの…暇潰しなんだろ…」

「ちゃう。好き言うたやん。あれだけ言うても伝わらへんのん?」

…伝わってる。
ただ、不安なんだ。

テツは、嫌われるのには慣れてるほうだ。
でも、嫌われてその人がいなくなるのは、慣れても嫌なんだ。





嫌なんだよ…



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