コスミックダスト-戦塵の宮殿
9、凍てつく絆
9、凍てつく絆
キルジャではまだ戻らぬ鍵のために、国王が体調を崩していた。
「ラルフはどうした? なぜ1週間も顔を見せない? ラルフはどこへ行った?」
国王がベッドルームで愛する息子の名を繰り返していた。
息子への溺愛はホンモノらしい。
「王子は地球へおいででございます」
「とっとと呼び戻せ。ラルフの顔が見たい」
「ワタクシどもでは地球と連絡はできませぬ」
「だったらリズミーを捕らえよ。あの女をいたぶれば、ラルフか羽生猟のどちらかが必ず何かを感じて戻ってくる」
「承知いたしました」
☆:・*★・・※★・・※★
キルジャではまだ戻らぬ鍵のために、国王が体調を崩していた。
「ラルフはどうした? なぜ1週間も顔を見せない? ラルフはどこへ行った?」
国王がベッドルームで愛する息子の名を繰り返していた。
息子への溺愛はホンモノらしい。
「王子は地球へおいででございます」
「とっとと呼び戻せ。ラルフの顔が見たい」
「ワタクシどもでは地球と連絡はできませぬ」
「だったらリズミーを捕らえよ。あの女をいたぶれば、ラルフか羽生猟のどちらかが必ず何かを感じて戻ってくる」
「承知いたしました」
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