コスミックダスト-戦塵の宮殿
2年もの間、母の復讐のみを考えて生きて来た一国の王子。

濡れ衣を着せられて復讐に朽ち果てた勇気ある若者。

両親を亡くし、兄の無実を信じながら王族を憎み続けてきた平民。

そして、理由も分からぬまま、それに巻き込まれた地球人。
 
皆すべて哀れなり。

などと一言で形容できよう。

まだ十分に少年と呼ぶに足りる若さだ。
 
事態はとんでもない方向に動き出した。

いや、とっくに動いていた。

今、オレたちがやっと気が付いたに過ぎない。

< 82 / 203 >

この作品をシェア

pagetop