コスミックダスト-戦塵の宮殿
☆・*★・・※・・☆★・☆

翌朝、ミドリが女を連れて来た。
かなり若い女だ。

「メイドのリズミーだ。今日からオマエたちの身の回りの世話をすることになった」

「メイド? 俺たちにメイドなんて必要ねえよ。俺は、メイドを雇うような、そんな偉そうな人間が大ッ嫌いなんや」

「そんなこと言わないでくれ。とりあえず食事の準備をさせる」

それだけ言うとミドリは出て行った。
 
リズミーは自己紹介をするわけでもなく、無言で食事の支度を始めた。
メイドというわりには無愛想で失礼な応対だ。
無言どころか無表情で、見ているだけでこちらまで暗くなりそうだった。
「メイド」イコール「萌え~」
などと想像していたオレのイメージは根本から覆された。
しかしそれはそれで悪くない。
オレ好みだ。

リズミーは機械的に配膳を終えると、やはり無表情のまま「お召し上がりくださいませ」と言ってお辞儀をした。
ロボットのようだ。

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