コスミックダスト-戦塵の宮殿
食事を終えた頃、ミドリが入って来た。
「食事は口に合ったかい?」
不味くて食えん、と言ってやろうとしたが、サムトが言うにはこれはご馳走らしい。
ミドリなりのもてなしだろう。
だからオレは笑って頷いておいた。
「どうやらオレは・・・・・・・・世間を知らな過ぎたようだな」
ミドリがポツリと呟いた。
「まだ決まったわけではないが・・・・・サムト。オマエには必ず本当のカタキを討らせてやる。ペイジャックに濡れ衣を着せた者が必ずいるはずだ。軍の人間かも知れないし、父上かも知れない。それが誰であろうと、オレはその本人に必ず制裁を科す。その上でオレも、責任を取る」
ミドリは腰の短剣をサムトの手に握らせた。
「そのときはその手でオレにヤイバを向けるが良い。無実の男を殺してしまったことは事実だ。どんなに詫びても許されまい」
ミドリは腰に差してある銃を床に置き、サムトの前に跪いた。
「え?」
「サムト。本当に申し訳ないことをした。許してくれとは言わないが、もう少し、我慢してくれ」
「お! 王子! やめてくださいッ! ボ、ボクなんかにそんなこと! バチが当たります!」
「サムト・・・・・・・・」
「確かに兄は王子に殺されました。でもそれが誰かの入れ知恵だとすれば、ボクはその人を恨むことにします。ボクのほうこそ、身分不相応な無礼をお許しください」
サムトも頭を下げた。
「ハハハ。友情成立。良かった良かった」
オレは笑った。
こんな場面、笑うしかない。
「食事は口に合ったかい?」
不味くて食えん、と言ってやろうとしたが、サムトが言うにはこれはご馳走らしい。
ミドリなりのもてなしだろう。
だからオレは笑って頷いておいた。
「どうやらオレは・・・・・・・・世間を知らな過ぎたようだな」
ミドリがポツリと呟いた。
「まだ決まったわけではないが・・・・・サムト。オマエには必ず本当のカタキを討らせてやる。ペイジャックに濡れ衣を着せた者が必ずいるはずだ。軍の人間かも知れないし、父上かも知れない。それが誰であろうと、オレはその本人に必ず制裁を科す。その上でオレも、責任を取る」
ミドリは腰の短剣をサムトの手に握らせた。
「そのときはその手でオレにヤイバを向けるが良い。無実の男を殺してしまったことは事実だ。どんなに詫びても許されまい」
ミドリは腰に差してある銃を床に置き、サムトの前に跪いた。
「え?」
「サムト。本当に申し訳ないことをした。許してくれとは言わないが、もう少し、我慢してくれ」
「お! 王子! やめてくださいッ! ボ、ボクなんかにそんなこと! バチが当たります!」
「サムト・・・・・・・・」
「確かに兄は王子に殺されました。でもそれが誰かの入れ知恵だとすれば、ボクはその人を恨むことにします。ボクのほうこそ、身分不相応な無礼をお許しください」
サムトも頭を下げた。
「ハハハ。友情成立。良かった良かった」
オレは笑った。
こんな場面、笑うしかない。