コスミックダスト-戦塵の宮殿
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「カールマイク・シェラでございます。お呼びでございましょうか王子」

ノックと同時シェラ大佐の声がした。

「武器を置いて入れ」

大佐がオレたちの客間に入って来た。
相変わらず胡散臭い顔をしている。

「オマエに尋ねたいことがある」

ミドリが言った。

「何でございましょう」

ミドリは大佐にソファを勧めたが、大佐は掛けようとしなかった。

「前置きはなしで要点だけ聞く。大佐はなぜ猟のことを知っていたのだ?」

「ペイジャックの日記を拝見いたしました」

「ライフガードには何があるのだ?」

「ワタクシには分かりかねます」

「知らぬと申すのか?」

「国王様は分かっていらっしゃいます。ワタクシどもに告げる必要もございませぬ故、ワタクシどももお聞き致してはおりませぬ」

「父上の秘密だと申すのか?」

「分かりかねます」

「オマエは、母上を殺した本当の犯人を、知っているのか?」

「今さら何をおっしゃいますか」

大佐は無表情のまま答えた。

「そうか」

「重要な公務がございますゆえ、ご冗談はお控え願いますラルフ王子」

「冗談のつもりはないのだが。そうか。退室してよい」

シェラ大佐はミドリに敬礼をしてから部屋を出て行った。


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