コイロキシルテ
「メアリー前!!」
どんっ
アイリーが声をかけてくれた時には
すでに遅く
私は目の前の人にぶつかってしまった
自分の容姿の事に頭がいって
前を全然見ていなかった
「いてて、大丈夫ですか?」
ぶつかったおでこをさすりながら
ぶつかった人を見ると
思わず目を疑ってしまった
アイリーも同じようで
口をあんぐり開けている
目の前にいたのはとても偉大で
神様と呼ばれる人
「メリー、どうしたの?」
メリー様の後ろにいた人たちが
顔をひょっこり覗かせた
「!?っ」
私は変な汗をかきはじめた
だって、だって
そこにいたのは
「リリー様にアリー様!?!?」
アイリーの声は震えていき
私は全身の血がさぁっとひいていった