危ない関係 【短篇】
彼は助手席のドアを開けて、私を座らせてくれた。

「ありがとう」

と私が言うと、笑顔をくれる。

彼が運転席に乗り込むと、車が走り始めた。

行き先は聞かなくてもわかっている。

彼と付き合って半年、いつも同じだから。
< 5 / 20 >

この作品をシェア

pagetop