カオ文字
次の日の夕方、キュリーとメープルは近くの公園に散歩に出かけた。


「俺、ここ最近、ほぼ毎日公園に連れてこられるから、ここのことがだいたいわかってきたよ。」


「だが、探偵ならば、見慣れた風景からできる限り情報を集めるのも訓練であり、仕事でもある。


例えば、土質、時間帯と利用者ね数、及び年齢層、生息生物とその数などなど…。


それらの情報は、いざという時に役にたつこともある。」


「ふーん。


それだったら、俺はここによく来る子供の性格がなんとなくわかってきたんだ。


それも有用な情報なのかな?」


「有用かどうかはケースバイケースだ。


では、その情報を聞かせてもらおうか。」


「あの男の子はやんちゃだな。


あの女の子はお母さんと一定の距離を保っている。


つまり、甘えん坊でありながら友達と遊びたい、複雑な感じだな。


よく分からないのはあの子。


大人しいと思ったら突然キレたり泣いたり…。


喜怒哀楽が激しいのかな?」


「いま、なんていった?」


「え……。


き…喜怒哀楽が激しいって…」


「それだ!


すぐ帰って検証するぞ!」
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