カオ文字
「舞台公演を前に、マイケルは連日残業をしていました。


そんなところにアンネが、残業しているマイケルを励ますため、とでも称してマイケルのオフィスを訪れた。


そして、青酸カリ入りの飲み物を飲ませ、苦しんでいる隙をついて体をある程度自由がきくように縛り上げた。


その後、舞台の練習の合間に細工をしておいたタイプライターを目の前に置き、こう言ったんでしょう。


『このタイプライターは記号しか打てません。


あなたがダイイングメッセージを書くのならお好きにどうぞ。


その代わり、あなたの悪事が世間に公表されますけどね。』



そう言って、人がいなくなった街に消えて行ったんでしょう。」
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