カオ文字
第2章
そして、ブロードウェイ通りにある劇場近くのオフィスに着いた。



「あれっ、この人、見たことあるぜ。」


「お嬢ちゃんが見たことあるのも当然だ。


ガイシャは、売れっ子舞台プロデューサー、マイケル・ブラウン、32歳だ。」


「口からアーモンド臭、青酸カリによる毒殺か。」


「その通り。


死亡推定時刻は、昨晩1~2時。


その時間は人通りが少なかったらしく、不審な人物の目撃情報はなしだ。」


「ところで、この現場には、不審な点が2つある。


メープル、わかるか?」


「え……えっと……」
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