笹ノ丘学園〜若者よ、恋をしろ〜
「入るよ〜〜?」
雛乃が部屋の前で叫ぶけど返事がない。
…入っちゃえ!
そう言って勢いよくドアを開けた。
いつ見ても広いその部屋には、テレビとテーブルとソファーにクソでかいベッドしかない。
ベッドの上には春樹が寝てた。
毛布かぶってるから顔は見えないけどきっと、人1人分。
間違って裸の女なんかが出てきた日には雛乃叫び声と紗佑の冷たい視線が春樹に刺さる。
そんなのもなかなか面白いじゃん。
実際のところはそんなのなくて、きっといつもの春樹。
「もぉ、人呼んどいて寝るって酷くないー?」
そう言った紗佑が毛布をはがすと「金髪…」そう言ったのが聞こえた。
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