笹ノ丘学園〜若者よ、恋をしろ〜
「紗佑さーん」
「何?」
「…久しぶりっ…?」
「んー。」
なんか…紗佑が超こえー。
俺は紗佑の隣に行って話しかける。
「紗佑ー」
「はい。」
「あ、おみやげ…いる?」
「…あるの?」
「一応〜」
「…ほしい。」
下を向きながら話すからさっきからずっと紗佑と目が合わない。
「じゃあ下に取りに行ってくるわ。」
「あ!…ねぇ‥着ないの?」
「あ?」
「だからさ‥服。」
そういやー服着てなかったなー、なんて思う。
俺が上半身裸だから、目合わせてくれないの?
なにそれ。純粋すぎるでしょ。
きっと俺の友達にそんなヤツ紗佑くらいしかいない。
「ごめん、ごめん!」
悪いなんて思ってないけど謝りながら紗佑の頭をポンと叩いてからベッドの上に放り投げてある洋服を着た。
俺が部屋から出ようとすると雪斗がのど乾いたって言うからベッドで転がってるチビひなを無理矢理2階の台所に連行した。
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