笹ノ丘学園〜若者よ、恋をしろ〜
「お前らさ、恋バナしないの?」
「ひなは、雪斗の話するよ!雪斗がかっこいい!とか…雪斗が素敵!!とか!」
チビひなに口を開かせると『雪斗雪斗雪斗。』紗佑も大変だと思った。
「お前、雪斗以外いないの?」
「うんっ!いな〜いっ!」
雪斗の話する時いつも幸せそうなんだ、コイツ。
「そうですか、はいはい。」
「じゃあ、逆にさぁ〜雪斗となに話すのー?雪斗、ひなのことなんか言ってる??」
「俺たちホントくだらないことばっか。…あー、そう言えば雪斗、CMにでてるキャラクターがお前に似てるって話してたわ」
俺が言うとすごい笑顔のチビひな『本当に?本当に?本当に!?』って俺の腕をバシバシ叩く。
相当嬉しかったみたいだ。
「ひなね、いつか絶対雪斗にねー、“雛乃愛してる”って言って、抱きしめてもらうんだ〜!!‥あ、これ秘密だよ?!」
『馬鹿じゃねーの、』なんて言ってやりたかったけど、コイツの笑顔見たら言えなくなった。その代わり「んじゃあ、もうちょっと身長伸ばせよ。」なんて言葉が出てきた。
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