笹ノ丘学園〜若者よ、恋をしろ〜
* 朝日奈雛乃
入学式に遅刻しちゃった。
だってウキウキすると前の日必ず寝れないんだもん!!
あーぁ。
急いで体育館に行ったけど、やっぱり式は終わっててパイプイスを1人で片付ける校長先生と目が合った。
『ハッハッハー、朝日奈くんは今日も遅刻かねー!朝日奈くんのクラスは“L組”だから急いで行きなさいハッハッハー!』
そんなことを言われた。
校長先生は不思議な人。
いーーーっぱいいる生徒全員の顔と名前分かるし、それだけじゃなくてなんの部活に入ってるか、何の委員会に入ってるかも分かるすごい人。
校長先生にありがとうございます。って頭を下げてから急いで1年L組に行った。
やっとの思いで自分のクラスの扉の前。
どんなふうに入ろうか、迷ってます。
『おっはよ〜ございま〜す♪』とか?
んー…でもやっぱり今日は控えめに
『おはようございまーす…』みたいな?
えー!でもこれじゃー暗い子に思われないかな?!
あ!やっぱ遅れたんだから先に謝らなきゃだよね!よしっ!
トントンっ。―――――――
「すみません!遅れま‥し…
やぁぁぁああああ〜あ!雪斗ーーー!!
ひなのダーリン、富田雪斗くんと同じクラスなんて嬉しくて今ならなんでもできるっ!!」
「朝日奈ー、うるさいし、多分心の声聞こえてる。なんでもできんならちょっと黙れ。」
雪斗のところ行こうとしたら、担任の先生であろう『池田悠』に腕を掴まれてしまいました。
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