初恋ノ詩2
「美味しく。やっぱり理穂の卵焼きは最高!」
「でしょー?でもありがと♪
美味しそうに食べてくれると嬉しいな。
作りがいがあるもん。」
今日の卵焼きについての感想を述べたら
理穂は嬉しそうに顔をほころばせてくれた。
理穂の笑顔は俺も笑顔にさせてくれる。
それのおかげでモヤモヤが
うっすらとだけ残り
消えていってくれた。
そして俺はこのモヤモヤの原因を
後に知ることになる。
……たくさんの傷を残していきながら。