腕挫十字固-うでひしぎじゅうじがため-
その途端──時弥はカッとなった。目が据わって無表情になる。
「!?」
青年3人はスッと立ち上がる時弥にギョッとした。
手足をロープで拘束していたハズなのにそれらは床に投げ捨てられている。
「な……?」
両耳ピアスに無表情のまま近づき逆手に青年の手を掴んでキレイに投げ飛ばした。
「ぐえっ!?」
受け身の取れない投げ方をされてしこたま背中を打ち付ける。
「なっ、なんだてめぇ!」
茶髪が驚いて改造モデルガンをヒップホルスターから抜く──が、その手首を掴み上げまたも投げ飛ばした。
「ヒッ……な、なんだよおまえ」
残った青年は少女の腕を掴んだまま引きずるように後ずさりする。
「彼女を離せよ」
無表情な瞳で言い放ったその口元は少し吊り上がっていた。
「!?」
青年3人はスッと立ち上がる時弥にギョッとした。
手足をロープで拘束していたハズなのにそれらは床に投げ捨てられている。
「な……?」
両耳ピアスに無表情のまま近づき逆手に青年の手を掴んでキレイに投げ飛ばした。
「ぐえっ!?」
受け身の取れない投げ方をされてしこたま背中を打ち付ける。
「なっ、なんだてめぇ!」
茶髪が驚いて改造モデルガンをヒップホルスターから抜く──が、その手首を掴み上げまたも投げ飛ばした。
「ヒッ……な、なんだよおまえ」
残った青年は少女の腕を掴んだまま引きずるように後ずさりする。
「彼女を離せよ」
無表情な瞳で言い放ったその口元は少し吊り上がっていた。