腕挫十字固-うでひしぎじゅうじがため-
*戦闘開始
「……」
時弥が所定の位置に付いた事を確認し互いに無言で頷く。
様子を窺っていると男はタバコを吸ったあと苛つくように足下に捨て革靴で踏んづけた。
溜息を吐いて家の向こうに見える木々に視線を泳がせる。
「!」
今だ! 杜斗は一気に山から飛び出す。
「!? なんだきさ……ぐはっ!?」
言い終わらないうちに時弥が男の背後を取って跳び蹴りを食らわせた。
「はい、大人しくしてね~」
「……やる事がえげつないなお前」
大きな声を出される前に相手を叩くのは当り前だが、まさか跳び蹴りを食らわせるとは思わなかった。
杜斗は呆れながら手際よく物色して武器を奪い縛り上げている時弥を見下ろす。
「とりあえず1人だね」
杜斗に武器を渡し手をはたきながら立ち上がる。
時弥が所定の位置に付いた事を確認し互いに無言で頷く。
様子を窺っていると男はタバコを吸ったあと苛つくように足下に捨て革靴で踏んづけた。
溜息を吐いて家の向こうに見える木々に視線を泳がせる。
「!」
今だ! 杜斗は一気に山から飛び出す。
「!? なんだきさ……ぐはっ!?」
言い終わらないうちに時弥が男の背後を取って跳び蹴りを食らわせた。
「はい、大人しくしてね~」
「……やる事がえげつないなお前」
大きな声を出される前に相手を叩くのは当り前だが、まさか跳び蹴りを食らわせるとは思わなかった。
杜斗は呆れながら手際よく物色して武器を奪い縛り上げている時弥を見下ろす。
「とりあえず1人だね」
杜斗に武器を渡し手をはたきながら立ち上がる。