腕挫十字固-うでひしぎじゅうじがため-
*極めろ!
「こいつ面倒ね。殺しちゃおうか」
理絵は笑いながら銃口を時弥に向ける。
「調子に乗るな!」
杜斗は一端、体勢を低くして素早く駆け寄り女のハンドガンを蹴り飛ばした。
それと同時に時弥は黒スーツの腹を殴り他の3人も蹴り飛ばす。
「きゃっ!?」
理絵は驚いて手で顔をかばった。
しかし──時弥はグイッ! と理絵の右腕を掴み上腕部を両脚で挟んで固定し、同時に親指を空に向かせる形で相手の手首を掴み体に密着させた。
「いたたたたたたた!?」
「悪い子にはおしおき!」
時弥は理絵に腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)を極(き)めた。
相手の肘関節を逆に伸ばして極めるアームロックの一種だ。
理絵はその激痛に左手でコンクリートの地面をバンバンと叩いて無意識に痛みを分散させようとしていた。
理絵は笑いながら銃口を時弥に向ける。
「調子に乗るな!」
杜斗は一端、体勢を低くして素早く駆け寄り女のハンドガンを蹴り飛ばした。
それと同時に時弥は黒スーツの腹を殴り他の3人も蹴り飛ばす。
「きゃっ!?」
理絵は驚いて手で顔をかばった。
しかし──時弥はグイッ! と理絵の右腕を掴み上腕部を両脚で挟んで固定し、同時に親指を空に向かせる形で相手の手首を掴み体に密着させた。
「いたたたたたたた!?」
「悪い子にはおしおき!」
時弥は理絵に腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)を極(き)めた。
相手の肘関節を逆に伸ばして極めるアームロックの一種だ。
理絵はその激痛に左手でコンクリートの地面をバンバンと叩いて無意識に痛みを分散させようとしていた。