あんたとあたし。
「彩~っ!!」
「留衣~っ!!」
向こうから走ってくる彩とこっちから走っていくあたし。
まるで、恋人同士の再会のように、抱きしめあった。
あたしらは外国人?いや、レズ?
「留衣大変だね~」
「まぁね。彩は~?」
「毎日、あれと遊んで、もうくたくた。」
嬉しそうに後ろに指をさす。
「留衣さ、俺に対する態度、冷たくね?」
「気のせいだって、修。」
ケラケラ笑って、あたしたちは当てもなくぶらついた。
多少のお金はある。
ショップに入って、何枚か服を買った。
もちろん荷物は修が持つ。
修がくたくたになったところで、バイキング。
1500円で90分間、焼き肉とサラダ。
おなか一杯で、次の行先はゲームセンター。
そこにあったプリクラを3時間かけて制覇した。
修が変顔して、彩が笑う。あたしもそれを見て笑う。
彩が修の頬を引っ張りあたしが彩の頬を引っ張った。
ふにゃふにゃ言っていた彩が次のショットであたしの頬を引っ張った。
思いっきりの変顔。