あんたとあたし。
びっくりしたかのように、後ろに振り返る二人。
・・・なんで居んの。
あたしはあらかさまにいやな顔を見せた。
あたしまだ、服も着替えてないし。
顔洗って歯磨いただけなんですけど。
「留衣~、海行こう、海っ!!」
彩が大きな声で叫ぶ。
それに乗っかるかのように、修が「龍先輩も」と大声で言った。
「俺も」と祥志の声が聞こえた気がしたけど。
・・・多分気のせい。
「今日部活休みなんでしょ」と彩。
・・・あたしそのこと言ってないはずなんだけど。
さすがに毎日外にいると、普段運動もしないあたしの体力的には、相当疲れてるわけで。
遊びたい気持ち半分と、休みたい気持ち半分と。
でも、そのあとのことを考えると、休息を取ったほうが身のためだと思ったから。
彩には申し訳なかったけど、何も言わなかった。
・・・どこから情報が…。