あんたとあたし。
リビングの扉を開けると、ソファーに寝転ぶ祥志と、明ちゃんの姿があった。
「留衣、おかえりー。」
明ちゃんが笑顔で振り返る。
晩御飯の準備が、テーブルの上にしてあった。
それを見て、今日自分が早く帰ると伝えたことを思い出す。
「明ちゃん、ごめん。連絡入れればよかった。ほんとごめん。」
「大丈夫、あのバカも、帰ってくんの遅かったから。
「祥志も??」
祥志は最近、ちょっと遅めの反抗期。
明ちゃんと口げんかがやたら多くて。面白い。
「うん。だから気にしなーい、気にしなーい。ご飯だし、着替えておいで。」
「わかった。ごめんね。」
笑顔で背中を押され、自分の部屋に入った。