あんたとあたし。
スウェットに着替えて、リビングに行くと、祥志の様子がおかしかった。
「なに、どうしたの。」
ソファーの前にある小さな机の横に座った。
祥志が面倒くさそうに、
「あいつ。」
と言い、顎で、明ちゃんを指した。母親だろ、おい。
「人が友達と話してんのに、横から喋ってくんの。」
と、言った。もし、それが、男だったらいいんだけど。
「あんた、女と喋ってたんじゃないの?」
祥志がびっくりした表情をして「なんでわかんだよ。」と言った。
「明ちゃん、女好きだからねー。」
「はっ?!」と素っ頓狂な声を上げて驚く祥志。
「あー、そーゆー好きじゃなくてさ、仲間意識の方。」
「あー、それでか。」