あんたとあたし。





 この前、ご飯を食べてる時に、修と彩の話が持ち上がって、なぜか、携帯の電話帳に登録してる異性の話になった。

 祥志はなれた女の人じゃないと話さない。照れてるのか、嫌いなのか。

 どっちにせよ、好まないのは確か。

 だから、携帯の電話帳に登録してる女は明ちゃんとあたしだけと言った。

 「あたしの番号必要?」と聞くと、「万が一、念のため、んー、もしも用だっ。」とか言ってた。

 些細なことでも、この家で、嘘を吐くと、一日一食抜きが鉄則。

 あたしらの、ひーじいちゃんの時からなんだって。わけわかんないけど。


「嘘なんかつかねーよ。でも、彼女じゃねーし。」

「じゃあ、彼女にするつもりの人?」

「ちげーよ。」

「じゃあ、彼女になるつもりの人?」

「違うって。」

「じゃあ、彼女に「なんで彼女に繋げんの?!」


 いきなり叫んだ祥志に、明ちゃんもあたしも唖然。



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