あんたとあたし。





「留衣、彼氏基本作んないし、いい機会じゃん。」


 だから、何となく、楽しそうだったのか。


「あのねー、好まないからねー、男って人種は。」

「そんなこと言ってらんないでしょ。弘貴のメンツもあるし。お願いっ!」


 手をぱんっとならせて頭を下げた。
 ・・・えー。行かなきゃいけない感じじゃん。


「もー、わかったよ。行きゃいいんでしょ。」

「まぢでっ。ありがとー。留衣好きー。」

「今好きって言われても、うれしくないって。」

「ごめんー。でも、ありがとー。やっぱ好きー。」


 抱きついてくるもんだから、周りからすればたぶん変な状況。


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