初心者レンアイ(仮)
次の日…
「ねぇ、中山さん。この問題の解き方教えてもらってもいいかな?」
突然、私の前に教科書を持った数名の男女混ざったクラスメイトがやって来た。
「い、いいよ?」
急なことでびっくりしたけど、無事にちゃんと教える事が出来た。
「ありがとう!すっごく分かりやすかった!!」
そうして、彼女達はぞろぞろと戻っていった。
一体、何だったんだろう。
でも、それは序章に過ぎなかった。
毎日のように、誰かが聞きに来るようになったのだ。
「ど、どうしたのかしら。」
さすがに千夏ちゃんも驚いている。
「さ、さあ…?」
私も苦笑いを浮かべた。