初心者レンアイ(仮)
数日たったある日、私は彼女達に問いかけた。
「どうして…急に質問するようになったの?」
彼女達は言った。
「広川が、中山さんに教えてもらったら分かりやすかったって言ってたから。」
その言葉に、私と千夏ちゃんは顔を見合せた。
「そうそう。本当は俺ら委員長の事おとなしくて取っつきにくい奴だと思ってたんだけどさ、広川がそんなことないっつーから話してみたら、印象変わったわ。」
「うん、すごい意外だった。」
なんとも言えない感情でいっぱいになる。
はっとして、広川の方を向く。
広川はピースをして、ニカッと笑った。
きっと、私がクラスメイトと仲良くなれるようにしてくれたんだ。
それに…ずるいよ、その笑顔。
その笑顔に、私がどれだけドキドキしてるかなんて、貴方は知らないんでしょ?
「っつーことでさ、これからも頼んでもいいかな?」
その問いかけに私は…
「もちろん…!」
満開の笑顔で答えた。