初心者レンアイ(仮)
見に来いよ
次の日の事。
「紗枝、昨日広川と五限目消えてたじゃない。何してたの?何か進展あった?」
私は、千夏ちゃんに質問責めをされていた。
「実はね…広…柊と付き合うことになっちゃった。」
千夏ちゃんは少し驚いたような素振りを見せて、それから笑った。
「…そっか、やっぱりな。」
「え?」
思わぬ千夏ちゃんの発言に驚く。
「だって、なんとなく思ってたのよね。あのお調子者の広川が、紗枝と筒井が話してるのを見て、めっちゃ機嫌悪そうだったもの。」
千夏ちゃん…見てたんだ。
「でも、嬉しいな。お互いの親友同士がカレカノだなんて、何か凄くない?これで紗枝たちとダブルデートできるのね。」
千夏ちゃんは、自分の事のように喜んでくれた。